僕が宗教をやめた理由

【実録】30年間信仰していた新興宗教をやめた男の体験記

A教がダメだからB教に改宗した人の話

宗教を変えることは、宗教を卒業することではない

る日わたしの家のポストに興味深い手紙が入っていました(恐らく手で書いたものを大量にコピーして配布したもの)。

 

内容はA教という某有名カルト教団をやめたというもので、見出しには大きくこう書かれています。

 

A教の言っていることはウソばかり!A教は詐欺師集団です!
 

その時はこのブログをやる予定もなかったので、読み終わったらそのまま捨ててしまいました。そのため内容は記憶の中であいまいなものです。

しかし、その内容は宗教をやめられない人の心理がよくわるものでした。

 

そこで今回はその手紙の内容を元に多くの新興宗教を信じている人たちの心理を分析していきます。

 

 

手紙本文

怒りで震える手紙?

 

A教の言っていることはウソばかり!A教は詐欺師集団です!

 

私は元A教の信者です。

 

人生に悩んでいるときに伝道されて、それから十数年A教が真理だと信じていました。

補足※結構長く在籍していた印象だったので「十数年」としました。

しかし、そのA教がとんでもない詐欺師集団だということを知ってからというもの、今では所属していた十数年には後悔しかありません。返してもらえるなら貴重な時間を返してほしいです。

このたびはこの手紙を読んでくださっているあなたが、A教に騙されて私と同じ経験をしないようにとペンを取りました。

 

私が最後に所属していた部署は〇〇地区の婦人部です。

そこではいつも

  • 献金の徴収
  • 強引な伝道活動

が積極的に行われていました。しかし私はそのやり方に不満を覚えていて嫌になっていたのです。

お金がないという人に対して、

「身を削って頑張っている〇〇様のためにも1000円でも良いから献金して」

といったことは日常茶飯事で、A教はお金のために宗教をやっているのではないかとおもうほどでした。

 

そんなある日、私の自宅にB教からの手紙が入っていました。

その手紙を読んだ私は最初、怒りに震えました。その手紙には「A教はB教の開祖が記した教典を自分に都合よくアレンジしている、偽集団だ」と書かれていたのです。

しかし、手紙にはA教の教典とB教の教典、2つの類似点(似ている箇所)が細かく書かれていて、私はB教ではなくA教を疑うようになっていました。

 

手紙の最後にはB教の連絡先が書かれていたので、1週間ほど悩んだ末、B教に「お話を聞いてみたい」と連絡しました。

 

そこで出会ったのがB教のSさんです。※Sさんは実名

 

Sさんはまだ疑いの抜けない私であったにも関わらず、快く教会に迎え入れてくれました。教会の一室に通された私は、B教の教典と私が持参したA教の教典の類似点を手紙より詳しく解説してくれました。

それだけでなく、A教がお金をかき集めるために都合よく内容を書き換えた部分も説明してくれたのです。

 

その時、私はやっと目が覚めました。

今までの献金活動に不満を持っていた私は間違っていなかったのだと!そしてA教は私たちをだましてお金を巻き上げていたことに気づいたのです。

翌日、私はすぐにA教をやめました。とてもスッキリした気持ちです。

今ではSさんの下でB教を一生懸命信仰していて、A教にはなかった充実感に包まれています。

 

だいたいこんな感じです。

この手紙を読んであなたはどう思いましたか?

 

責任の所在を自分以外に求めるカルト信者

責任の所在を自分以外に求めるカルト信者


実はこのようなケースはカルト宗教の信者によくあることです。 今まで自分が所属していた宗教に不満があり、

  • 他の新興宗教
  • 分派

に改宗する信者は少なくありません。

 

改宗することはもちろん本人の自由です。

ただし、この手紙の主のように結局は似たような宗教を転々としていることはもっと別に理由がありそうです。

 

A教、B教、元信者、誰が悪い?

ところでこの手紙を読む限り一体「誰が」または「何が」悪いのでしょうか?

  • A教がB教の教典をパクったこと?
  • B教が手紙を送って改宗させたこと?
  • B教にそそのかされて改宗した元信者?

恐らくこれを議論してもいつまでも答えはでないでしょう。

 

A教にはA教の言い分、B教にはB教の言い分、元信者には元信者の言い分があります。そしてそのいずれもカンタンに自身の言い分を曲げようとはしないはずです。

誰もが自分の主観では善を主張しているんです。そしてその人が生きている現実では実際にそれが善となります。

 

誰が悪いかは見る人によって変わるのだから結論はでません。

 

責任を恐れるカルト信者

わたしが所属していた宗教にも分派がいくつかありました。そして、やはりこのような手紙をお互いに送りあっていました。

 

そういう人たちは本家の信者を改宗させて自分の分派に取り入れようと必死です(実際わたしが子どもの頃から分派は両親を勧誘していました)。

 

なぜなら新しく街にでて信者を伝道するより、すでにある程度教義を理解している本家のほうが少ない労力で自分の分派に引き込むことができるからです。

 

分派が本家の人たちを勧誘するときは、

「本家の体制は間違っている」
「都合よく教義を解釈している」
「信者をだましている」
「お金におぼれている」

など、信者の心をゆさぶるようなことを理由にあげます。

 

実はこの勧誘方法はかなり強烈。

なぜならカルト信者の多くは自分で責任をもつことを最も恐れるからです。

 

責任は常に自分の外にないと不安になります。

  • 神が自分の人生の責任をとってくれる
  • 教義が正しいからわたしは何も考えなくていい
  • 教祖さまが道を示してくれるからわたしはそのレールの上を歩けばいい

常に主語は自分以外でなければ気がすみません。

カルト信者が恐れること、それは人生と行動に対する責任です。

 

neutral-life.hatenablog.com

 

 

とにかく責任を取らないためならなんでもする

手紙の内容を思い出してください。

  1. A教が間違っていると気づいた
  2. だから正しいB教に改宗した

実はこのような流れでカルトを転々としている人が少なくありません。

 

彼らは大体、それまで所属していた宗教に対して、

「悪いのお前たち教団だ」
「お前たちはわたしをだましたんだ」

と恨みを抱きながら去っていきます。そして新たなカルト教団で同じような信仰生活を送るのです。

 

実のところ宗教は変わっても本質が変わっていません。

  1. 自分人生の責任を取ってくれると思っていたA教
  2. けどA教には責任能力がないと判断した
  3. だから新たに自分の責任を代わってくれるB教に改宗した

よく見ると責任の所在がA教からB教に移っただけで、当の本人に関してみると行動の責任を自分以外に映しだしている事実はそのままです。

 

カルト信者の行動原則は「自分の人生や責任を、自分以外の人間に持ってもらう」ということです。二世信者の中にもそういう人が多くいます。

 

最後に

肌寒い中で満足するか?それとも自分の人生を取り戻すか

「本当は宗教をやめたいのに勇気が持てない」
「家族やその他の信者との関係が悪化しないか心配」
「自分に自信が持てない」

 

宗教をやめるにやめれない信者はよくこのような言い方をします。一見すると理由は人それぞれ違うように見えます。しかし、その本質は「人生の責任を自分で持つ持つことが恐い」という心理が働いていることに気づいてください。

 

特に二世・三世信者となると、生まれた時から自分以外の存在が自分の人生を支配しています。自分の人生に100%自分で責任を持つなんて「今までやったことのないこと」なんです!

 

しかし、できないことではありません。

だからと言って「できない自分」に自暴自棄になる必要もありません。できることから始めれば、それが自分の人生を始めることです。

  • 違うジャンルの本を読む
  • 資格を取る
  • 自分の得意分野のコンペに応募してみる
  • 転職してみる
  • 引っ越してみる

できることはたくさんあります。

 

宗教を変えて本質が変わらない人生よりも、宗教自体を卒業して、自分の人生に責任を持ちながら生きる未来を選択しませんか?

 

neutral-life.hatenablog.com

 

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