僕が宗教をやめた理由

【実録】30年間信仰していた新興宗教をやめた男の体験記

プラスとマイナスが共存するバランスの取れた世界

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教の中にいた時は何が「善」で何が「悪」かをよく考えていました。

 

もちろんここでいう善悪のモノサシは自分が所属していた新興宗教の教理だったのですが…。自分の教理の中にあるものは善で、そこから外れるものは悪、その二択の中で育って、まるで全知にでもなったかのように錯覚していたのかもしれません。

 

その善悪のモノサシで測ればわたしは善人でした、たぶん。

 

けど宗教をやめてから気づいたのは、何が善で何が悪かは結構状況や場面、文化や時代背景でも変わってくるということです。

 

宗教をやめてからの自分はあまり頼れる人はいなく絶賛孤独奮闘中で、まるで人生のドン底のようです。もし善悪が状況によって変わる事に気付かなかったら、ちょうど心が弱っている分、宗教になびいていたかも知れません。

 

けど、世界はプラスだけじゃない。マイナスがあって初めてバランスを保てているんだと思うと、今のこの状況も必要な時期なのかな?って思えるようになりました。

 

左に依れば右に戻ろうとするし、右に依れば左に戻ろうとする。成功もあれば失敗もある。楽しい時もあれば悲しい時もある。すべてがうまくいく時もあれば、何もかもがうまくいかずやきもきする事もある。

 

プラスの時もあればマイナスの時もある。

 

そうやってバランスを取ろうとする世界に生きていると思うと、なんか気がラクになります。今日のこの寂しい日が、どうしてでしょう?少し、好きになれます。

 

ジムノペディ第1番が心地よい。