この記事は過去にメールで相談いただいた内容を編集して掲載しています。
【相談】親や家族に「宗教をやめたい」と伝える際に考えておくことはありますか?
まきのさん(仮名)
はじめまして。
私も二世で、脱退を考えています。
色々なサイトをまわりましたが、脱退方法についていいアドバイスがありませんでした。
このブログはとても参考になりました!
おそらく脱退となると全力でとめられ、家族とも縁を切ることになると思うのですが、少しでも円満に解決するためのアドバイスを下さい!!🙏
よろしくお願いします。
【回答】相手の人生を尊重したうえで「自分の人生を生きる」と伝えるのが良いでしょう
こんにちはカチローです!メッセージありがとうございます!
宗教を脱退したいということで、何か為になる方法を伝えることができればいいのですが、どうしてもこれといった正解が思い浮かびません…
- 宗教をやめる際には、
- 宗教の教義
- 家族との関係
- 他の信者との関係
- まきのさん自身の自立状態
など、いくつかの要素が絡んでくるからです。
まきのさんの家族が信仰している宗教の教義や信者の傾向まではわからないので、ここでは「家族」についてアドバイスできればと思います。
参考になれば幸いです。
★長くなりそうなので、暇をみつけて読んでくださいね!
まず、知っておいてほしいのは、家族がやめるのを阻止しようとするのは「自分の人生、生き方を否定されている」と感じてしまうからです。
つまり、まきのさんが「宗教をやめる」と言うと、家族(特に親)は、
「わたしの生きてきたこれまでの人生を批判しているからやめるんだ!」
と捉える可能性があります。
宗教をやめる = 人生を否定されている
どう考えても公式として成り立たないのに、そうやって捉えやすくなるんです。いざ家族を目の前にして話すとなると、いろんな感情が沸き上がってきます。
できるだけそれに飲まれず冷静さを保つために、このような背景を理解しおくことも大切です。
「鏡の法則」というものを聞いたことがあるでしょうか?
- 自分の欠点
- 後悔した過去
- 本心では思っているけど、受け入れられない考えや欲求
などを、 無意識に自分以外の人へ映しだす心理学的な法則のことです(同じ名前で本もでているので、一度読んでみても良いかもしれません。わたしたちのような二世だからこそ「分かるわ~」ってなりますよ 笑)。
この法則に照らし合わせると、ご家族が反対する理由は大きく2つに分けられます。
- 本当に宗教を否定しているのは自分自身だと気づいていない
- 過去に親戚の反対を押しのけて入信した自分を、まきのさんに映しだして否定している
つまるところ、やめようとするまきのさんを否定しているのではなく、自分自身の「受け入れられない本心」や「過去」を否定していると考えて良いでしょう。
このことからやめることを打ち明ける際に大切なのは、
〇反対されても「それは相手の課題」として割り切る
〇自分自身はその生き方を否定も肯定もしない立場を取る
ということです。
これをご自身の言葉で表現しましょう。
「お父さんやお母さんは家族として大切に想っている」
「ただ、わたしは一人の人間として自分の人生は自分で選びたい」
「お父さんやお母さんの生き方は尊重している(否定もしないし肯定もしない)」
これはハッキリ伝えましょう。
それでも反対するならそれはもう相手の課題です。
話す前の心構えと環境
話す前に鼻から息を吸う、「腹式呼吸」を身につけることをおススメします。
自分の感情をコントロールしやすくなるからです。
おへそ辺りがふくらむくらいが丁度いいです。感情が高ぶってきたら腹式呼吸を意識してみてください。
話す場所はなるべくリラックスできる空間を選ぶのが良いと思います。
私の場合何度か話す場を持ちましたが、一番伝わったと感じたのは
- 温泉
- こたつ
でした。落ち着いた雰囲気だったことから話やすかったように思います。
逆に、電話越しやガヤガヤしたカフェはあまり話がまとまりませんでした。周囲が気になり、落ち着かず感情的になってしまった記憶があります。
それでも感情的にはなるので、あらかじめ妥協しない点は決めておきましょう。
注意してほしいのが
「じゃあやめる前に一つだけセミナー(または集会や礼拝)に参加してみて」
ということを持ちかけられたときです。
そこで「じゃあ参加する」と言ってしまうと、まだ脈ありと捉えられかねません。
「やめると決めたからそういうのにも参加しない」ときっぱり言いましょう。それが自分の人生を自分で決めるということです。
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ーーいろいろ書きましたが、参考になるでしょうか?
誰にも理解されない、家族ですら理解してくれない、それでも自分の信じた人生を生きたいと思い、行動に移せるかが大切になります。
わたしも同じ元二世として現在進行形です!
これからやめた後についてもブログにアップしていきますので、参考にしていただければと思います。