メールやコメントを送ってくださった皆さま、ありがとうございます!応援メッセージとか、本当にうれしいです!
そして、返信が追い付いていない方はすみません…。
その対策ではないですが、よくあるご質問をざっとまとめました。一応更新できればとは考えているので、ここにないものはメールで送っていただければと思います。
多いご相談
主にアドバイスがほしいという方への回答をまとめました。専門家ではないので、あくまで参考程度に考えてください。
Q1.二世で宗教をやめようと思っているのですが、何から始めたらいいですか?
まずは、
- 精神的自立…宗教が必要ないという状態
- 経済的自立…自分でお金を稼げる状態
この二つを目指しましょう。参考記事↓
ただし、中学生、高校生の場合は経済的な自立が容易ではありません。そのような場合は、
- 社会にでて役立つスキルを今のうちに身につけておく(かなり重要!)
- アルバイトでも良いので少しずつ貯金する
など、自立できる段階になるまでの準備に注力するのが良いでしょう。
Q2.宗教をやめたあとにはどんなことに悩まされますか?
いろいろありますが、代表的なものを並べます。
- 一般社会とのギャップに打ちのめされる
- 家族関係がぎくしゃくする
- 「本当にやめて良かったのかな…」と不安になる
- 罪悪感に近い感情が沸き起こる
- 他の信者が連れ戻そうとする
嫌がらせを受ける
無視される ※宗教による - 自暴自棄になりやすい
- 人に話せないまま時間が過ぎる
これが全部当てはまるとは限りません。ただ、可能性としてあり得るので、先手を打って対策しておくのが良いでしょう。参考記事↓
また、宗教を「やめる」のではなく「卒業する」という考え方にすると、もっとニュートラルに受け止めやすくなります。参考記事↓
Q3.結婚を考えているのですが、宗教が絡むことでどのような問題が起こるでしょうか?
わたしも結婚はしていないので、どうしたら良いかは答えられません…。
ただ、可能性の範囲ですが、いくつかのことが考えられます。
- 家族が結婚式に出席してくれない(宗教の教義が許さない場合)
- 相手方の家族が良い顔しない
- 結婚後に相手の人と一緒に宗教へ勧誘しようとしてくる
自分の家族と相手の家族との関係が中心的な課題になるかと思います。
対策としてはQ2.の答えにかぶりますが「自立する」 ということです。
宗教に傾倒する人は精神的に自立している人を避ける傾向にあります。自立できていない自分から目をそらすために宗教を信じている節があるからです。
自立して、自分の考えをしっかり言える人を目の前にすると、それができていない自分が恥ずかしくなるのでアプローチも弱くなります。
また、相手方の家族にも一人の人間として自立していることを示すことにもなります。
Q4.やめるときは家族にどうやって伝えたら良いですか?
3つのことを大切にしましょう。
- リラックスして話せる環境を整える
- 「自分の人生は自分で選びたい」としっかり伝える
- 家族の生き方や人生、信仰は尊重する立場を取る
感情がたかぶると呼吸が荒くなります。リラックスした空間というのは、できるだけ深い呼吸がしやすい場所のことです。
わたしの場合は、
- 温泉
- こたつでお茶しているとき
など、落ち着いたときに話したら、割合話しを聞いてもらえた印象があります。
逆に、
- ガヤガヤしたカフェ
- 電話越し(そのときもたまたまガヤガヤしてた)
といった落ち着かない状況だと、相手もそうですが、自分の呼吸も乱れて感情がたかぶりやすかった気がします。
話すときは、
「お父さんやお母さんは家族として大切に想っている」
「ただ、わたしは一人の人間として自分の人生は自分で選びたい」
「お父さんやお母さんの生き方は尊重している(否定もしないし肯定もしない)」
ということを伝えましょう。
それでも食い下がることもありますが、できるだけ相手の人生や生き方、考え方は否定せず「そういう考えもある」ということは認めつつ、あくまで「自分の人生は自分で選ぶことが大切だ」と思っていることを伝えるのがいいでしょう。
どう考えるかは相手の課題です。それを変えるのはあなたの仕事ではありません。
あなたの仕事は「自分の人生を自分で選ぶ」ということを伝えることです。課題を分けて考えることに注力することが大切です。
Q5.やめる前に準備しておくことは何ですか?
二つの条件を満たす環境を整えましょう。
- 家族や他の信者からの干渉が少ない場所に移る
- 人生を設計していくための計画を立てておく
「やめる」と言っても、他の信者が頻繁に出入りする場所に居続けたら、また元に戻りやすくなります。
意志が弱いからではなく、人間の脳は社会性や協調性を大切にする性質があるため、無意識のうちに同化していく可能性が高くなるんです。
できるだけ、
- 今いる場所から離れること
- 連絡手段を減らすこと(メールと電話)
という対策で、影響を減らすのが良いでしょう。
宗教は根性でやめるのではなく、科学的にも裏打ちされた方法で戦略的に卒業しましょう。
「宗教をやめたい」と思ってやめてみたけど、「あれ?このあとどうしよう?」と、ならないように、
- どうやって生計を立てるか
- どの分野の仕事をするか
- どんな価値観を大切にするか
など、しっかり計画を立てましょう。
Q6.「宗教を卒業する」という考えにあまり賛同できません。
もしも、今までいた宗教を批判しながら「やめる」なら、これからの人生もその宗教への恨みを抱きながら生活することになります。
「自分の人生はその宗教にめちゃくちゃにされた」という思いを残したままにすると、結局残りの人生もその宗教に意識を支配されたままです。そして、それを受け入れることを選択しているのは例外なく「あなた自身」です。
卒業するとは宗教を手放して、
- 新しいプロセスに移行する
- 影響から離れて自分の人生に専念する
ということを意味します。それこそ、あなたが宗教をやめたかった理由ではないですか?
また、宗教を否定し続けることは、あなたの人生や考え方に悪影響を与えることがあります。
人間の脳は過去、現在、未来を区別できません。そのため、過去を否定したり後悔したりすることは、現在の自分を否定していることにもなり、人生を前進する上での足かせになる可能性があります。
もちろん、この考えを無理に受け入れろとは言いません。あくまで考え方の一つとしてとらえていただければ良いかと思います。
ただ、宗教はもうあなたと関係のない存在です。
- 宗教を恨みながら残りの人生を生きるのか
- 宗教を手放して、自分で自分の人生を生きるか
選ぶのは、あなた自身であることを忘れないでください。
Q7.勧誘の方法は今も同じですか?
※「宗教は本当に洗脳している?マインドコントロールとカルト教団の関係 - 僕が宗教をやめた理由」という記事を読んでくださった方からよく受ける質問です。
ここに書いてあるのは10年くらい前まで、いろんな新興宗教がやっていた勧誘方法です。ただ、相手をだましている状態に近いので、検挙されるケースが後を絶ちませんでした。
そのため、ここ最近はあまり見られないはずです。
と、言おうと思ったのですが、つい最近アレフと呼ばれるオウム真理教の後継宗教がこれに近い手法で勧誘しているニュースを見ました。
やっている宗教はまだまだいそうです。
ブログについて
このブログに関してのご質問はあまり多くないのですが、過去にあったものと考えられる質問を並べました。
Q1.どんな宗教の人がこのブログを読んでいますか?
どの宗教とまでは言えません(あまり一つの宗教に偏らないという方針があるため)。ただ、今までメールいただいた中では、無名な宗教はありませんでした。
あくまで予想ですが、このブログが二世信者向けに書かれている部分が多いことがその要因ではないかと思います。
二世信者がいるレベルの宗教はそれなりの規模が必要になるため、結果的に有名どころの新宗教になるのではないかと思います。
Q2.性別の割合は?
読者の性別は、
7:3
で、女性が多くなっています。(アクセス解析より)
変動しているので一概には言えないのですが、男性読者の割合が女性読者を超えたことは今のところありません。理由はわかりません。
Q3.年代で一番多い読者は?
年齢は、
- 18~24歳 28%
- 25~34歳 34%
- 35~44歳 26%
- 45~54歳 09%
- 55歳以降 03%
と、40代くらいまでが多くなっています。
ただし、高校生くらいの読者からメールが来たこともあります。アクセス解析がティーンエイジャーを表示してくれないのでハッキリはしませんが、10代が一定数はいそうです。
カチローについて
聞かれたことはありませんが、一応、項目として作りました。
Q1.プロフィールは?
性別:男
年齢:30代
身長:チビ
悩み:ハゲ
出身:海外
宗教:卒業したのでナシ
恋愛対象:女性
趣味:読書、音楽鑑賞、カラオケ、他
好きな食べ物:寿司
好きな歌手:ミスチル、椎名林檎、平沢進、竹内まりや、Young Juvenile Youth、Taylor Swift、Maroon5、Sheryl Crow、Walk Off the Earth、Nina Nesbitt、他
仕事:コンサルタント
Q2.ブログをはじめたきっかけ
最初は日記と情報整理のつもりでした。
けど、メールを受け付けてから、思いのほか自分と似たような境遇の二世信者が多かったことに驚きました(三世・四世の方もいらっしゃいました)。
正直、最初は「もっと専門家とかに聞いたらいいのに」と思っていた節はありました。
しかし、
- 果たして専門家と呼ばれる人たちのうち、何人がわたしたち二世信者の気持ちを理解できるだろうか?
- そして何人が理解している“フリ”をして、偽善的な同情をしてくるだろうか?
と考えたら、実際に元二世信者としての考えや経験を人の役に立てることができるなら、それも良いかと思って続けています。
ただ、使命感とかはないです。
参考くらいにブログを読んでくれたらいいな、と思っています。
「勇気をもらえました」
「参考になりました」
といったメッセージは本気でうれしいです!
Q3.家族との関係はどうなっていますか?
宗教が関わらない場では良好な関係を築けています。
ただ、「まだ連れ戻そうと考えているんだろうな」と感じることも多いです。
それは自分の課題ではないのでスルーしています。
中には理解を示してくれる身内もいます。
Q4.宗教をやめようと思った理由は?
たくさんの小さな理由といくつかの大きな理由があるので、一つには絞れません。
子どもの頃は「ずっとこの宗教の中で人生を過ごすんだ」と思っていました。あきらめと言うより、それ以外の選択肢を知らなかった状況です(そういう二世信者って多いのではないでしょうか?)。
心の中では「ずっとこの宗教の中で過ごして人生を終えるのは嫌だ」と思っていました。本当はそう思っているのに、そう思っていることを認められないまま成長して、30歳になっていました。
けど、あるとき、これに従ったら一生この宗教の中で生きていかなければいけない選択を迫られたんです。
そのときになって、今まで溜まっていた小さな理由と大きな理由があふれ出して、「やっぱり自分の人生は自分で選びたい!」と強く思いました。
家族のことは愛しています。しかし、そんな家族に理解されなくても自分の信じた道を選ぶことも大切なのだと思い、宗教を卒業しました。
やめたばかりは後ろめたさのようなものはありましたが、今はやめて良かったと思っています。