実際、宗教を信仰している人ってどのくらいいるのでしょうか?
わたしが子どものころは近所の人たちは、うちが家族で宗教をやっていることを知っていました。
しかし珍しいのと、あまり評判がいい宗教ではなかったので、実際毛嫌いする人もチラホラ。
特に田舎だったこともあるのでしょう。
住民同士の繋がりが強い分、怪しい宗教を信仰している人がいるのはあまり気分のいいものではなかったのかもしれません。
あなたの周りには宗教信者がいますか?
日本では約1億9000万人が宗教をやっている?!
2017年1月13日に文化庁が発表した統計調査によると、日本で何かしらの宗教をやっている人は1億8889万2506人。
ん?
そう思ったあなたは大正解。
日本の総人口が約1億2693万7千人と言われているので6000万人くらい超えているんです。
ロトのキャリーオーバーなら喜びますけどね。
これは調査の仕方が宗教法人の申告制というところに問題があって、
- 宗教法人が実際より多めに申告する傾向がある
- 初詣などの参拝者の人数そのまんま申告することがある
- 実際は家族で信仰は分かれているのに、宗教法人側が家族単位で申告する
- わたしのように宗教をやめた元信者もカウントに入れている
など、心なしか煩悩が見え隠れする理由からキャリーオーバーが発生しているようです。
これは調査方法変えなきゃいけませんね。
クリスマスを祝う人はみんなキリスト教ということになれば、日本人はほとんどがキリスト教です(ちなみに統計では日本のキリスト教系信者は全体の2.3%)。
実際に自分が所属していた宗教がニュースで取り上げられたとき「信者が全国で〇百万人いると言われている」と報道されていました。
「そんなにいねえよ!」
と突っ込んだの思い出します。
実際には10人いたら3~4人程度
2009年にNHK放送文化研究所の行ったアンケート結果によると
- 「宗教を信仰している」と回答した人が39%
- 「宗教を信仰していない」と回答した人が49%
- 「わからない・無回答」が12%
参考:NHK放送文化研究所
自覚して宗教を信仰していると回答したのが全体の4割近くということは、あなたの周りににいる10人のうち3~4人は何かしらの宗教に属していることになります。
文化庁の統計よりはまだ現実に近そうな割合ですね。
その内何人がいわゆる新興宗教なのかまではわかりませんが、この分だとそこまで多くはないと考えられます。
宗教をやっていても同じ人間
宗教をやっているといっても同じ人間です。
人間誰でも何かのコミュニティや組織に所属していて、その所属している組織のルールや風潮に沿って生活しています。
また1人の人間がたった1つだけのコミュニティに所属しているというのはほとんどありえず、
- 家族
- 宗教
- 会社
- 地域
- その他会員
などなど、複数のコミュニティに所属して生活をしています。
だから知っておいてほしいのは、あなたの身の回りにも「あの新興宗教」の信者がいたとしてもなんら不思議なことではありません。
もしかしたらいつも仲良くしている同僚がなんらかの宗教をやっているかも。
「怪しいよね」と自分の所属していた宗教の話題になった
わたくしごとですが、以前勤めていた職場の同僚の会話でたまたま自分が所属していた宗教の話題になりました。
わたし自身は自分がその宗教の信者だとは明かしていません。
そういうこともあり、同僚たちはその新興宗教に対してネガティブなこと
「あそこ何やってんのかわかんないし怪しいよね」
とか、
「なんとなく気持ち悪いよね」とか、
ふつうに言っていて、当人であるわたしとしては非常に気まずい場面だったのを覚えています。
新興宗教をやっている人たちは、自分の宗教が世間から怪しまれていることはわかっています。
何も知らない人からしたらウチの宗教は怪しいだろうなと。
わたしも例にもれずそうでしたが、生でそういう声(特に同僚)を聞くと正直萎えました(まあ、今はもうやめたから良いんですけどね)。
しかし、それでも誰が宗教を信仰しているかはわかりにくい世の中。言葉は慎重に選びましょう。