THE BLUEHEARTSの「青空」という曲にこんなフレーズがあります。
“神様に賄賂(わいろ)を贈り
天国行きのパスポートを
ねだるなんて本気のなのか?”
【THE BLUEHEARTS「青空」より引用】
わたしが宗教の中にいたときは何とも思わなかったのですが、客観的に自分の宗教やそこに所属している信者を見るとこの歌詞がピタリと当てはまることに気づきました。
よく言われたのが…
「今苦労しないと死んだあとが大変だよ!」
「極楽浄土(天国)に入れないよ!」
「〇〇さまがあなたのことを守れないよ!」
というようなことでした。
言い方を変えれば「(その宗教の)教義に沿ったら天国に入れて、そこから外れれば地獄に行く」ということです。
多くのカルト宗教の信者(二世も)は自分が天国に入るために信仰をしています。
- 伝道活動
- お布施(献金)
- 宗教行事やセミナーへの参加
これらは最終的に(その宗教の言うところの)天国に入るための条件ということです。
ある信者にとってこれらは、日常的な安心や安全、成功を保証してくれる条件でもあります。
ただ、自分の幸福を手に入れるための賄賂(わいろ)と言われると、その信者も気分が良くないでしょう。そんな信者たちは反発するに違いありません。
「わたしは世界を救うために、お布施や伝道活動で身を犠牲にして信仰しているんだ!」
「世界中には可哀想な人たちがたくさんいるんだ!(涙)」
実際にそう言って柔和な顔で微笑んだり涙したりする信者はいます。
けど、わたしは個人的にその笑顔や涙が嫌いでした。その人たちが涙を流している自分に酔っているように見えたからです。
「青空」の歌詞はこのように続きます。
“誠実さのかけらもなく
笑っているやつがいるよ
隠しているその手を見せてみろよ”
【THE BLUEHEARTS「青空」より引用】
「可愛そうな人たちを救いたい(涙)」
その泣き顔の裏には「天国行きのパスポートに1歩近づいた」という笑みを浮かべるのです。
わたしは賄賂を受け取るような神を信じません。きっと賄賂を渡して晴れて“天国の住人”の特権を得た人たちは、その天国でお互いをだまし合い、賄賂をわたし合うのではないでしょうか?
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