中学生だったか、高校生だったか、ハッキリとは覚えていません。
わたしがいた宗教が主催する二世信者向けのセミナーが開催された時の話です。
割合大規模なセミナーで、文字通り日本全国の二世信者たちが集まりました（とはいっても信仰に積極的な二世ばかりですが）。
たくさんいる中で、8～10人くらいずつのチームに分かれて男女比は半々。
けど、女子の中に丸刈りの男の子が混ざっているではありませんか！
けしからんと思っていたのですが、よく見るとその子は女の子でした。
「え？なんで女の子が五分刈り？？」
と、思いながら迎えたチームで初ミーティング。
一人一人自己紹介（名前、出身県、意気込みなど）をすることになりました。
ちなみに二世信者同士は初対面でも結構フレンドリーになれるメリットがあります。同じ境遇のため、気持ちが通じ合うことが多々あるんです。
わたしの自己紹介が終わってしばらくすると、ついにあの五分刈りの女の子が自己紹介を始めました。
「わたしが頭を剃っていることに驚いた人も多いと思います。今回このセミナーで自分の信仰を命がけで見つけるため、覚悟の意味で丸刈りにしました！」
なんと、信仰のために年頃の女の子が自主的に丸刈りになったんです！すごくないですか？！
わたし自身「命がけ」って言葉、使ったことあったかな？今は宗教やめたけど、その女子高生のことを悪くは思えません。
「あの女子高生は今のわたしの姿を見てどう思うんだろう？」なんて考えてしまうんです。
宗教を命がけで信仰する信者。その情熱はバカにできない。
